ロングステイ体験記NO13

究極のロングステイ
ニュージーランド・クライストチャーチ
平成22(2010)年6月3日〜8月5日[64日間]

地震お見舞い

私達がH22(2010)年に滞在したクライストチャーチが同年9月に続いて翌H23(2011)年2月22日マグニチュード6.3の地震に見舞われました。
町の中心部がかなりの打撃を受け町のシンボルクライストチャーチ大聖堂の63mの尖塔が真ん中から折れてしまいました。
多数の建物が倒壊し日本人を含む100人以上の死者が出ました。心よりお見舞い申し上げます。
写真はロイター通信が伝える大聖堂の惨状です。





はじめに
ほとんどな〜んにもせず観光地に出かけるでもなく、ただただ外国の街で2か月間夫婦二人だけで過ごしてきました。真冬のクライストチャーチはのんびりゆったり安全安心の街です。
現地の生活を満喫し自宅で暮らすようにクライストチャーチで生活しました。なにも高い航空運賃を払ってまで
不便な外国生活をしなくてもという方には理解不能かもしれませんが私たち夫婦にはそれが一番の楽しみです。
平成13(2001)年にはニュージーランド北島を48日間レンタカーで一周し(北島編)、翌平成14(2002)年
には南島を53日間周遊しました(南島編)
ですから今回はおおげさにいえばふるさとに帰ったような気分でロングステイを満喫しました。
これまで経験したどのロングステイより居心地の良い2ヶ月でしたのでこれからロングステイをとお考えの方に
いささかでも参考になればと思って書いてみました。少々くどいレポートになりそうですがお許しください。
いつも思うのですがニュージーランドの英語はわかりにくいので聞き取るだけで大変な苦労でした。
たとえば空港の案内アナウンスです。
≪リデース インド ジントゥルメン≫・・・ これはLadys and gentlemenです。
シブン、オイト、ノイン、ティーン・・・ これは7,8.9.10ですがとてもとても難解な訛りです。
滞在国の選定と航空券購入
このホームページ【ロングステイ体験記】の冒頭にも書きましたが所帯道具一式が完備したアパートメントホテルはニュージーランドが世界一だと思っています。
私たちがこれまでロングステイしたことのあるオーストラリアのシドニー、メルボルン、パース、
カナダのバンクーバー等は宿泊費が高く、スペインはアパートメントの数が少なく選択肢が限られます。
その点値段も絶対数も設備もニュージーランドに勝る国はありません。最近は発砲事件や殺人、暴走族と
日本並みに犯罪も増えたようですがそれでも安全性は世界でも一、二です。
今回特に感じたのは日本人の若者が増えたことです。
昼間の繁華街の歩行者でいえば日本人5、韓国人3、中国人2ぐらいの割合でしょうか?
前回は2:3:5ぐらいの印象でしたのでまるで比率が変わった感じです。
ひとつには並はずれた親中国派のケビン・ラッド氏が最近まで首相だったオーストラリアへ中国の若者が
集中した結果ニュージーランドへの留学渡航者が減ったのではと考えています。
ニュージーランドは今回が5回目です。去年同じ時期にオークランドに1カ月滞在しましたので今回は迷わず
クライストチャーチに行くことにしました。
クライストチャーチ大聖堂 クライストチャーチアートセンター
飛行機はニュージーランド航空と日本航空の共同運航便が関西空港と成田空港からオークランドへ
直行しています。スターアライアンスとワンワールドで共同運航というのは珍しい例です。
マイルの獲得を目指している人にとってはかなり魅力的な路線です。
冬ダイヤは関空発が週3便、成田発が週5便で、クライストチャーチまで行く場合はオークランドで国内線に
乗り換えです。
日本で預けたスーツケースは目的地のクライストチャーチで受け取れますが乗客はオークランド空港の国際線
ターミナルから国内線ターミナルへ無料のシャトルバスで移動する必要があります。
たった5分の距離ですがシャトルバスの乗り場がかなり分かりにくいので注意が肝要です。
また手荷物の通関はオークランド空港ですが食料品の持ち込みは必ず入国カードに記入しなければ
いけません。もし無断で持ち込んだことが分かればその場で多額の罰金を科せられますので気をつけましょう。
アジアの諸都市を経由する便なら大韓航空、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空、マレーシア航空等も路線をもっています。
ニュージーランド航空B767は窓側席が2人掛けで快適 オークランド空港のシャトルバス
どの航空会社の航空券も旅行代理店を通さずにインターネットで個人が直接購入できる便利な時代ですので
しっかり研究して得になる路線を利用したいものです。
私は去年のオークランドロングステイはワンワールドの日本航空のチケットで往復しました。
貯まったマイルで岡山・鹿児島間の航空券を無料ゲットしました。
今回はスターアライアンスのニュージーランド航空を使いました。
マイレージは全日空と同じグループですので次の北海道旅行に使おうと思っています。
アコモデーション(宿泊施設)の選定
年をとってくると宿が交通機関の駅やバス停のすぐそばで、できれば町の中心部にあることが望ましい選定基準になります。これはロングステイでなくても外国旅行では必須条件だと私は考えています。
そして交通機関は無料であるにこしたことはありません。
オーストラリアの西部パースでは市内循環の無料バスが2系統、メルボルンは市内循環のトラムとバスが
無料運行されています。
ニュージーランドでもオークランドには中心部のみですが無料循環バスがあり、クライストチャーチには無料の
市内循環バッテリー・バスが運行されています。
無公害の電動フリーシャトル 昼間の街中は日本人が多い
アコモデーションの選定はインターネットです。
日本語サイトではロングステイ割引の制度があるアップルワールドを始めJTB、JHC、HIS、オクトパス・トラベル、ガリバーズ・トラベル等専門のサイトがたくさんあります。
また英語版サイトではJason'sAAという二大アコモデーションガイドが大変参考になります。
Jason'sとAAの無料ガイドブック
行きたい街を決めたらこれらのWebサイトをくまなく調べてみましょう。
所在地、交通手段、外観、部屋の雰囲気、設備の状況、値段などかなり詳しい情報が手に入ります。
気に入った宿を数件ピックアップして値段の比較です。
たいてい一泊当たりの値段が表示されています。税、サービス料込の部屋代です。
通常は2人まで一部屋いくらです。日本のように一人いくらではありません。但し3人以上はエキストラチャージがかかりますのでご注意ください。
次はロングステイでいくら安くなるかの交渉です。
Webサイトの中には希望滞在期間を指定すればトータルの値段がすぐ出るものもありますが普通はメールかFAXでの直接交渉になります。
ニュージーランドでは通常4週間以上の滞在で週単位のロングステイ料金が適用されます。
冬季は特別に安い設定のところが多いようです。
こうして今回のロングステイではクライストチャーチの中心部にかなり高級な2軒のアコモデーション
(どちらも四つ星)を見つけました。
ひとつはクエスト・クライストチャーチQuest Christchurch、ロングステイで週NZ$650.00、一泊約\6,000。
もうひとつはシャトー・ブラン・スィーツChateau Blanc Suietsで週NZ$735.00、一泊約\6,800でした。
Webサイトで写真を見るとシャトープランは部屋が豪華で広くバスタブもあるのですが冷蔵庫に冷凍庫が
ついていません。
クエストはシャワーのみですが冷凍庫のついた大型の冷蔵庫がありました。
長期滞在では冷凍庫は必需品なのでクエスト・クライストチャーチに予約を入れました。
すぐ予約確認書がメールで送られてきてすべて終わりです。
今回はアコモデーションへの直接予約なので事前の支払いもデポジット(予約金)の請求もありませんでした。
ただしクレジットカードの番号は要求されました。
クエストの玄関はトラムの真ん前 シャトー・プラン・スィーツ
クエスト・クライストチャーチ Quest Christchurch
クエスト・クライストチャーチは町の真ん中、クライストチャーチ大聖堂から東約80m、無料シャトルバスの停留所から150歩のところです。
観光トラムのCathedral Junctionの停留所を挟んで東西に7階建の建物が2棟あります。
シングルルームから3ベッドルームまで全78室、すべてキッチン付きで当然ながら全室禁煙です。
アコモデーションによって部屋の形も設備も千差万別ですが今回は宿泊したクエスト・クライストチャーチ60-Bの部屋を一例として詳しくご紹介しましょう。
このアパートメントは4階ぐらいまでは窓から見える景色があまり良くありませんが5、6、7階は遠くの山も見え
ビル街の真ん中にしてはマアマアです。
長期滞在では部屋からの景色が悪いと気分が晴れませんので積極的にフロントにリクエストしてみましょう!
私たちも2日目に3階から6階へ変えて貰いました。
部屋の真下はCathedral Junction駅 東側が開けて遠くが望める
部屋は約60uの1ベッドルームです。広いリビングダイニングと独立したダブルベッドの寝室、シャワールーム、トイレです。腰窓が2か所とベランダ付きの掃出し窓があります。
照明が暗いと嫌なものですがこの部屋は50WのダウンライトX8と300Wのスタンドで十分な明るさがありました。
エアコンはありません。夏は扇風機、冬の暖房は5KWの電気ファンヒーターです。
加湿器がないので乾燥気味ですが充分暖かく過ごせました。
明るいリビングダイニング シャワールームとトイレ
キッチンはかなり充実しています。電子レンジ、冷凍冷蔵庫、食器洗浄機、洗濯機、電気ポット、トースターが
標準装備です。
調理器具は多層アルミニュームの高級なフライパンと鍋が大小3種類、ガラスボール、まな板や包丁、缶切り、
チーズおろし機、おたまやフライ返しなどもそろっています。
食器はナイフ、スプーン類、大皿、小皿、スープ皿、コーヒーカップ、ワイングラス類がそれぞれ4人前あります。塩とコショウも備え付けです。
熱源はIHでもなくガスでもなく電気ヒーターです。
最初これで調理ができるのかと心配しましたがかなり強力な熱源なので、スパゲッティや野菜を茹でるのにも
不自由はなく、朝のハムエッグからサーモンステーキ、ハンバーグ、煮込みのビーフシチューまで自在に調理できました。
使ったことのない食器洗浄機(食洗機)も使いました。調理台とシンクが狭くて小さいので使用済の鍋や道具類はすぐ食洗機に放り込みます。80分ぐらいで洗って乾燥します。大変便利なものだと思いました。
ハウスキーピングは4日毎です。シーツとタオルの交換、トイレ紙、ティッシュペーパー、シャンプー、石鹸、洗剤等の補給をしてくれます。
左側が食器洗浄機、右側が洗濯機 大きな汚れを取って入れると仕上がりがきれい
日本の自宅がマンションなのでキッチンでのきつい臭いや油はねはどうも・・・・・・という心理も手伝って外国でのロングステイではもっぱら私が主夫となって自由気ままに台所ゴッコを楽しんでいます。
仕込みと後片付けが女房の役割です。
午前中に食材を仕入れ念を入れて調理していると一日があっという間に過ぎてゆきます。
毎朝の定番ハムエッグ ビーフシチュー
ピラフも上出来 絶品!キングサーモンステーキ ロールキャベツまで作りました
手ごねビーフハンバーグ 味は超一流!
食材の買い出し
ニュージーランドの大型スーパーチェーンは3つあります。
NEW WORLD、PAK'n SAVE、count downです。クライストチャーチではこの3店が無料バスの路線上の比較的
近距離に並んで競いあっています。宿からはバスに乗らなくてもちょうど散歩に適当な距離です。
日本と同じで一週間単位の特売のチラシもあります。
野菜類はブロッコリー、カリフラワー、カボチャなどがおいしく、果物ではキーウィやリンゴ、洋ナシも豊富です。
肉の専門店と魚の専門店はクエスト・クライストチャーチから歩いて3分のところに有名店があります。
魚屋はCity Seafood Marketと言い日本人の若者、一之瀬貞雄さんが働いています。現地の魚の知識をいろいろ教わり勉強になりました。今のシーズンのお勧めはキングサーモンとグロッパーgroper(クエ)です。どちらも脂が乗ってとても美味です。
魚屋の日本人社員・一之瀬貞雄さん 魚は普通皮も骨もなく身だけ
電話とインターネット
携帯電話はauのグローバルパスポートの機種を持って行きました。特別な契約手続きも1日当たりの使用料も
不要です。現地に着いたら簡単な操作ですぐ使えます。
自宅に入った留守番電話のメッセージは常に転送されるようにセットしてあるので安心です。
日本からかける場合は特別な番号を付加しなくても携帯番号をダイヤルするだけです。
もちろん現地からの発信もOKでメールもできます。世界中ほとんどの国で使えるので手放せません。
auの携帯で現地でも国際通話OK 左側の機器がvodafoneのモデム
小型のモバイルパソコンを持参しました。
インターネットはクエスト・クライストチャーチの部屋にはブロードバンドの有線LANが引いてありました。
しかし1日15ドル、週45ドルは少々高すぎます。
そこでオークランドに本社があるaquafi(アクアフィー)という会社と契約しました。クライストチャーチには代理店がありますのでaquafiホームページよりお問い合わせください。
携帯電話のボーダフォンの回線を使ってパソコンにつなぐシステムです。
モデム使用料込みで1カ月85ドル(5,500円)です。速度は最大3.5MB、日本で使う光回線には及びませんが
実用になる範囲の速度でした。契約する際は予め予約してパスポートとクレジットカードが必要です。
日本語月刊誌
日本人が多く住む外国の町では日本語の無料月刊誌が発行されています。
ニュージーランドにも3誌あります。【月刊ニュージーランド】、【Eキューブ】、【MJクーポン】です。
現地在住の人に向けた生活総合情報誌です。
いずれもオークランドでの発行ですがクライストチャーチでもワーキングホリデーセンター、JTB、巨泉のOKギフトショップ、日本食食材店等で手に入ります。私たち観光客にもいろいろ参考になる情報誌です。
他に中国語の無料週刊新聞、韓国語の無料月刊誌もあります。
日本語情報誌 巨泉のOKギフトショップ
クレジットカード
ニュージーランドは完全なカード社会です。バス代を除けば現金の必要はほとんどありません。
どの店もカード決済が可能です。
大型スーパーやコンビニで若い人たちがジュース1本1ドル(65円)をカード処理しているのには驚きました。
ニュージーランド到着時、空港のATMでVISAカードを使って300ドルの現金を引き出しましたが多すぎました。
クレジットカードの操作は自分でやります NZ$1=約\65
物価
この国のGST(日本の消費税に相当)は現在12.5%です。間もなく15%に引き上げられます。
全人口が430万人しかいない小さな国ですが経済は堅調に推移しており米ドルが安くなっても
ニュージーランドドルは1ドル65円ぐらいを上下してあまり下がりません。
現在ニュージーランドの物価は体感的には日本のおよそ70%ぐらいですがGSTの引き上げに伴いこれから
物価上昇は避けられそうにありません。
何時までも安全で物価の安い国であってほしいと願ってやみません。
各種学校
ニュージーランドの主要産業は畜産、果樹生産を含む農業と観光業ですがそのほかの重要産業に教育ビジネスが挙げられます。
おもにアジア地域を中心とした各国の若者にワーキングホリデービザを与えて留学生を受け入れる事業は
多くの外貨を獲得し、国民に就労の機会も与えています。
学校の種類は大学をはじめ各種学校としては語学、ハイテク技術、美術・デザイン、料理等広範囲です。
ラグビーワールドカップ
今年南アフリカでサッカーのワールドカップが行われニュージーランドチームが予想外の活躍を見せ国民は大喜びでした。
来年2011年9月にはオークランドとクライストチャーチを中心にラグビーのワールドカップが行われます。
ラグビーワールドカップは2011年9月9日より amiラグビースタジアム
クライストチャーチにはami(エー・エム・アイ)スタジアムという立派なラグビーの競技場があり街中には開催日
までのカウントダウンの電光掲示板が輝いています。
きっとキーウィたち(ニュージーランドの人は自分たちをこう呼びます)は今から胸を弾ませていることでしょう。
その時期はホテル料金がウンと高騰しますのでラグビー観戦以外でニュージーランドへの旅行やロングステイは避けた方が賢明だと思い。
ページの最初に戻る

トップページへ戻る

【ロングステイ体験記の書棚】へ戻る



inserted by FC2 system