ロングステイ体験記NO11
中欧・ ブダペストとプラハの一か月
平成20(2008)年2月19日〜3月20日[31日間]


スーパー営業時間の看板 地下鉄出口の案内看板
この文字読めますか?意味がわかりますか?発音は?私たちには皆目わかりません。
無謀にもこんな文字があふれる国にガイドブック[地球の歩き方]だけを持って夫婦で一か月も行ってきました。
中部ヨーロッパの旧社会主義国ハンガリーとチェコです。両国とも街はとても美しく世界中から観光客が押し掛けています。
ヨーロッパの真ん中ハンガリーとチェコ
ハンガリーとチェコ、両国とも人口約一千万人でハンガリーのほうがやや国土が広いのですがほぼ似通った大きさです。ルフトハンザドイツ航空でフランクフルト経由ブダペスト入りしました。
フランクフルトはヨーロッパへの一番近い玄関口なのでスペインやポルトガルなどへ行く場合と比べて時間的にかなり楽です。飛行機もエアバス340型機で窓側は2席なので夫婦で座ればトイレなどに立つ時他人の迷惑にならずにすみます。
エアバス340型機 2-4-2の座席配列は快適 イースターパニーもついた機内食
ハンガリーの首都ブダペストとチェコの首都プラハのホテルにそれぞれ2週間づつ滞在して街をくまなく歩いて来ました。
地図を見比べてください。二つの街はとてもよく似ていると思いませんか?真ん中を大河ドナウとモルダウが流れ、どちらも北西側に王宮や城があり、東側は旧市街で名所旧跡が集まっています。大きく違うのは川の流れです。ドナウ川は南向きにモルダウ川は北に向いて流れています。そして観光の中心はブダペストはくさり橋、プラハはカレル橋といういずれも橋なのです。
ブダペストの街並み図 プラハの街並み図


美しく碧き・・?ドナウの水 モルダウの水


ブダペスト市の14日パス\3,370(手数料込 プラハ市の30日パス\3,670(手数料込
どちらの町にも地下鉄が3系統ありトラム、バスもよく整備されています。
私たちは地下鉄、トラム、バス共通の長期パスを買い便利に街歩きを楽しみました。購入には写真とパスポートが必要で悪戦苦闘しましたが、これを持っているといちいち切符を買わなくてもよいのでずいぶん楽でした。見掛け上も携帯性もプラハ市のほうが数段優れモノです。
ブダペストの交通
地下鉄M1への入り口 風格のある駅名表示 M1の車両
ブダペストの3系統ある地下鉄のうちM1はヨーロッパ大陸で最初に敷設されたもので112年の歴史がありこれ自体が世界遺産です。
尤も現在の車両は開通100周年を記念して複元されたものです。
恐怖の高速エスカレーター 駅舎に比べて老朽化した車両
M2とM3は一番深いところは地下180mものところを走っています。
このためエスカレーターは一本が60〜70メートルもあり、スピードはこれまで経験したことがない高速です。
最初はあまりの速さに怖くてとても乗れませんでしたが見渡したところエレベーターも階段もないので恐る恐る飛び乗っているうちにだんだん慣れてきました。
滞在したホテルとトラム 6連接のニュートラム
地上のトラムは町中をくまなく走っており街並みを見ながらあてもなく乗るのも楽しいものです。日中でも5〜8分おきに走っています。このほかバスやトロリーバス網も発達しています。
プラハの交通
地下鉄駅のマーク・路線別に色が違う 駅も車両も新しくて気持ちよい
プラハでは道が狭いのと排気ガス規制のため旧市街中心部への車の乗り入れが厳しく制限されています。市民は地下鉄とトラムを上手に利用しています。
旧市街を走るトラムもバックの塔と溶け込んでまるで絵葉書のようです。
百塔の町といわれどちらを向いても写真の対象
5連接の新型トラム
観光ブダペスト
夕陽に輝くドナウ川と国会議事堂 議事堂正面

ドーム 西暦1000年から受け継がれた王冠 議事堂

今は博物館として使われている王宮
改修中のマーチャーシュ教会 漁夫の砦とドナウ川・左中央がくさり橋

くさり橋 真ん中は車道・両側が歩道

聖イシュトバーン大聖堂とくさり橋

1905年完成の聖イシュトバーン大聖堂 高さ96mの美しいドーム
ブダペスト観光番外
ブダペストには温泉があります。市内で50か所とも言われており早朝から夜まで日帰り入浴の市民がタオルと水着の入ったバッグを提げてやってきます。一番規模の大きな温泉はまるで王宮のようで堂々たる構えに驚きます。
またハンガリー国立サーカスの常設小屋もあり私たちも久しぶりに童心に帰りました。
セーチェニ温泉の外観 国立大サーカス常設小屋 フィナーレ


マルギット橋から見たドナウ川(露出1.6秒)


くさり橋の夜景(露出1/2秒)
ブダペスト→プラハ列車の旅
ブダペストからプラハまでの移動は列車の旅です。
日本で手配したEuroCity EC170というブダペスト発ベルリン行き国際特急の一等車です。
6人のコンパートメントでしたがこの部屋に他の乗客はなく私たちだけの貸し切り状態でした。
610km7時間かかりますが出発が遅れて結局プラハ到着は1時間遅れ、日もとっぷりと暮れかけていました。
電気機関車牽引型の列車です 行き先表示はデッキに紙を張って 一等指定席
観光プラハ
モルダウ川・遊覧船・カレル橋・プラハ城


カレル橋の上は世界中からの観光客であふれかえっています 一枚500コルナ約3,000円


辻音楽師 バンドも繰り出して
プラハにはもう一本とても素晴らしい橋がかかっています。カレル橋の下流にあるチェコ橋です。チェコ橋の北端の小高い丘の上には長さ30mにも及ぶ巨大メトロノームがコットンコットンとリズムを刻んでいます。さすが大作曲家スメタナを輩出したお国柄です。
アールヌーボー様式のチェコ橋 曲線が美しい橋脚 巨大メトロノーム
プラハ城は市内のどこからも見える観光のシンボルです。人の波をかき分け全長520mのカレル橋を西に渡るとかなり急な坂道がプラハ城へ続いています。息を切らしながら約20分登り切ると突然視界が開け正面に城門が見えてきます。両脇の小屋には儀礼服に身を固めた衛兵が歩哨に立っています。
観光客は一様に衛兵と記念写真を撮りますが衛兵はニコリともせず直立不動の姿勢です。
衛兵は毎正時に交代しますが正午だけは楽隊のファンファーレとともに賑やかな交代式が見られます。
プラハ城正門 衛兵との記念写真は大人気


衛兵の交代式・二階の窓には音楽隊 衛兵はハンサム揃い


プラハ城内の聖ヴィート大聖堂 ミュシャ(ムハ)作のステンドグラス【聖キリルと聖メトディウス】


プラハ城内の聖イジー教会 城内旧王宮の一部は現在は大統領府として使われている
モルダウ川の東側は旧市街広場と呼ばれる広場を中心に凝った装飾の建物が観光客の目を奪います。広場は旧市庁舎やティーン教会、ミクラーシュ教会に囲まれちょうどイースターの飾り付けも済んで露店が立ち並んでいました。
ミクラーシュ教会 ティーン教会

旧市庁舎 旧市庁舎壁面のからくり時計 毎正時のからくりを見る観光客

旧市街地広場の東には17世紀の火薬保管庫[火薬塔]がそびえ、その隣には音響効果の優れた[スメタナホール]を持つ市民会館があります。
歩いていると突然行く手をふさぐ火薬塔 プラハ一の華麗さを誇る市民会館


ミクラーシュ教会 ティーン教会

大屋根の国民劇場とモルダウ川(露出1秒)

プラハ城全景(露出1秒)
チェコの世界遺産は現在12件が登録されています。そのうちのひとつ日本からのツァーで一番人気のチェスキー・クルムロフへ日帰りで行ってきました。
モルダウ川の上流、プラハの南西約180km、オーストリアとの国境近くにひっそりとたたずむ世界でも最も美しいと称えられる町のひとつです。
13世紀に建設され16世紀に絶頂期を迎えましたがその後近代化の波に乗り遅れたことで当時の風景が現代まで保存されています。
チェスキー・クルムロフ城
ハンガリーもチェコもれっきとしたEUの加盟国ですが通貨はハンガリーがフォリントFt、チェコがコルナKcを使っておりユーロはまだ導入されていません。
Ft100=\60、Kc100=\600と両国通貨は10倍の差があります。
街のあちこちには両替屋が多くユーロ、米ドルだけでなくイギリスポンド、スイスフラン、ロシアルーブル、日本円など各国の通貨が扱われています。ノーコミッションとは書いてありますが当然レートの中に手数料が入っています。滞在中はUS$が大幅に値下がりしましたがここはユーロ圏なのであまり日本人への恩恵はなかったようです。
私たちは外国ではいつもクレジットカードのキャッシングを利用しています。街角のどこにでもある現金自動支払機(預け入れはできないので小型のものが多い)で現地通貨を借り入れします。本来借金は嫌いな方ですが外国では日本円を持ち歩く必要がなく、利息も両替手数料に比べてはるかに安いので便利に使っています。
ハンガリーの通貨フォリントFt チェコの通貨コルナKc

街角の両替屋 本日のレート

両国ともかなりのインフレ状態のようです。公共交通機関の運賃などは毎年30%から50%も値上げされています。
ハンガリーの国会議事堂ツァーの入場券売り場にはクレジットカードOKの表示がありましたが売り場の係員はオンリーキャッシュと言ってカードは受け付けてくれませんでした。
カードでの売り上げは現金になるまで3か月以上かかりますのでその間のインフレによる目減りを懸念してのことと思われます。国の政治のまん真ん中でのこのような状況には驚きました。
そのうち両国にもユーロが導入されることになるとますます物価が上昇する様な気がします。
かつてポルトガルやスペインがそうであったように。
そういった意味でハンガリー、チェコへの旅行は今が最後のチャンスかもしれません

(終わり


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