ロングステイ体験記NO10
AU・メルボルンの24日間
平成19(2007)年9月5日~9月28日[24日間]
今回のロングステイはこれまで世界で一番住みやすいといわれてきたオーストラリア第二の都市メルボルンを選び実際の住み心地を体感してきました。
メルボルンは日本から見ると赤道をはさんだ反対側にあります。南緯37度あたりで日本の北緯37度なら仙台あたりでしょうか。当然季節は日本とは逆で今が春先です。
この時期朝の最低気温が6~7度、日中の最高気温は20~22度とまことに過ごしやすい良い季節です。雨もあまり降りません。人口は360万人、これは日本では東京に次ぐ第二の都市横浜を少々上回る規模です。
今回の飛行機はキャセイパシフィック航空で関西空港から香港乗継で往復しました。
キャセイのキャンペーン特価で66,000円プラス諸税で実質往復93,000円、実飛行時間は片道12時間でした。

交通至便なHarber view apartment hotel 本格的キッチンが付いて居心地満点
ホテルは長期逗留者用の★★★で空港シャトルバスのターミナル・サザンクロス駅まで歩いて4分、トラム停留場はat the door、大きなスーパーColesまで徒歩3分、巨大な市場クィーンビクトリアマーケットまで歩いて15分というまことに交通至便なところで一泊一室11,600円、この町としては比較的リーズナブルな料金といえます。
中心部には高層オフィスビルが林立 クラシックな州立図書館と近代的な高層マンション
たった150年前にゴールドラッシュから生まれたメルボルンは地震のない町なので高層ビルが沢山建っています。
都心部は古い建物も残しながらオフィスビルとともにマンションも数多く建てられています。
古い煙突もモニュメントに(黒川紀章の作品 SEIKOの時計も威張っていました
町のあちこちには洒落たショッピングモールがいくつもありいつも沢山の人で賑わっています。
世界遺産・カールトン庭園と王立博覧会ビル 王立博覧会ビル正面
メルボルンにも世界遺産があります。1880年に建設された王立博覧会ビルです。国際博覧会用の展示館として建てられました。19世紀から20世紀初頭にかけての国際博覧会の多くは一時的な建物で会期の終了とともに取り壊されていましたがメルボルンでは恒久的な建物として建てられたため唯一現存する世界博の建物となりました。
2004年に附属のカールトン庭園とともに世界遺産に登録されました。
無料トラムと州議会議事堂 無料のツーリストシャトル
メルボルンはとても分かりやすい町です。東西2KM、南北1KMの長方形の部分がシティの中心部でCBD(Central Business District)といわれています。
オフィスビルや官公庁、金融街、ホテル、レストラン、ショッピングアーケードなどがここに集中しています。
道路は碁盤の目状に整備されそのほとんどにトラム(路面電車)が走っています。車社会の今、よくぞトラムを廃線にせず守り続けたものだと感心しました。
このCBDの 外周をクラシックな無料のトラムが一周約35分で回っています。このトラムの内装は木製です。また観光客用に無料のツーリストシャトルがあり、こちらは市の南部オリンピック公園から北部のメルボルン大学のあたりを一周約45分かけて運行しています。
このような無料の交通機関はこれまで西オーストラリアのパースで市内バスが2系統、ニュージーランド南島のクライストチャーチで電気バスが1系統運行されているのを体験し今回これで3例目です。社会資本が充実した国はうらやましい限りです。
国鉄フリンダース駅とユーレカタワー 297mの高さは周囲を圧倒 塔頂は黄金色に輝く
オーストラリア・ニュージーランドの人々は【南半球一】という言葉が大好きです。
今年5月に完成したユーレカタワー(Eureka Tower)は高さ297m、南半球一の高さを自慢しています。1500戸のマンションがある高層のレジデンスビルとしては世界一だそうです。
ゴンドラが5mせり出す 突然足元のガラスが透明に!
88階285mに展望室Skydeck88があります。左側の写真の右上ガラスのあるところです。入場料は$16.5ですがもう$12払えば恐怖の体験ができます。【edge out of building experience】というもので15人ぐらいで一杯のゴンドラに乗ってモーターで約5mビルの外部にせり出すのです。せり出す途中足元のプラスチックは不透明ですがせり出しが終わると一瞬で透明に変わり眼下285mに何もなくなり今にも落ちるのではないかと恐ろしくなります。
ニュージーランドのバンジージャンプや急流くだりのラフティング、そしてこのオーストラリアのedgeといい南半球の人は何故わざわざ高い金を支払ってまで怖い体験をするのでしょうか?
遠くポートフィリップベイを望む yarra川・手前右端は州立美術館
登ったとたんは足がすくみましたがやはり285mからの展望はすばらしいものです。
いまオーストラリアはバブルの絶頂期といわれています。連日株価が史上最高値を更新していました。そして物価の高いのには閉口しました。食料品をはじめ日用品、衣料品、ガソリンなどほとんどのものが日本より高価です。私たちの滞在中の為替相場はAU$1=100円ぐらいでしたので比較も簡単でした。
特に住宅が法外な値段です。CBDの内側にあるマンションが一戸平均7~8,000万円、郊外の戸建は一戸平均で1億円とか・・
サラリーマンの給料も半端ではなさそうです。50才ぐらいで年収2,000万円はごく普通という現地の人の話でした。年収だけで見ると羨ましいかどうかは判断の分かれるところでしょう。
TVでは連日旱魃のニュースがトップです 緑地と砂漠
去年の暮れから今年前半にかけてメルボルン郊外の森林地帯で乾燥による大規模な山火事が頻発しました。その影響もあってオーストラリア南東部の穀倉地帯では雨が少なく大旱魃が起きています。小麦が実らず草も育たないので農業も牧畜業も大きな打撃を受けています。その対策がまもなく行われる首相選挙の一番の争点で連日テレビで論争の模様が放送されています。日本でもひとごとではなくもう小麦粉製品のうどんやパンが値上がりしています。これも地球温暖化の影響でしょうか?
以下は今回の旅行で一番印象に残ったことです。見ると気分が悪くなるかもしれませんがご辛抱ください。
オーストラリア禁煙事情
次の写真はいずれもオーストラリア国内でごく日常的に販売されているタバコのパッケージです。
【禁煙ホットラインにすぐ電話して下さい 【タバコは毒です】
これらは一番おとなしいパッケージデザインです。
次の二つはほとんど正視できません。右のタバコは帰りのメルボルン空港の免税店で見かけましたがどうも手が震えたらしくてピントが合っていません。
肺がん 口と喉のがん
だんだん強烈になってきましたがいかがでしょうか?日本のタバコのパッケージに比べるとこれらはもう注意書きなどというものではなく完全な脅しです。
タバコは20本入り、25本入り、30本入りとありますが値段は安いもので日本円にすると650円から高いものは1800円ぐらいまでありかなり高価です。
タバコが健康に悪いとは分かっていながら日本ではここまではできないのが残念です。
初めて見る私たちにはショックですがタバコを吸う現地の人は慣れっこになっているのかまったく無頓着なのが印象的でした。【見えても観ない】とはまさにこのことなのでしょう。オフィス街ではタバコを吸う人が歩道に列をなして煙を出しているのが痛ましい感じでした。
ビルの入り口は煙モーモー 路上喫煙の割には歩道はきれい
メルボルンでは歩道上で犬を連れた人を見ることはまれでした。そのせいかヨーロッパの歩道のように犬の糞やタバコの吸殻が路上にあふれているという光景はなく道を歩くにも下ばかり見て歩くなどということはありませんでした。ゴミ箱も沢山配置してあり道路は清潔です。
住むように暮らしたメルボルンの24日間でしたが帰国していろいろなニュースを読んでみるとメルボルンが世界で一番暮らしやすいというキャッチフレーズは今や神話と化し今年2007年4月のランキングはなんと17位なのだそうです。
ちなみに《住みやすい町》のトップはスイスのチューリッヒ、2位が同じスイスのジュネーブ、3位がカナダのバンクーバー、あとオークランド5位、シドニー9位、東京35位などと続いています。
調査はイギリスのHuman Resource Consultingが毎年行っているもので世界215都市をランクづけしています。
メルボルンの順位が落ちた一番の原因は物価高、そして住宅の価格アップと水不足だと現地に住む日本人が語ってくれましたが短期の旅行者としては何の心配もなく毎日を楽しく暮すことができました。何はともあれ安全な町というのが一番ありがたいことでした。

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