ロングステイ体験記NO3

スペイン・セビリア編

平成13(2001)年1月24日〜2月27日[35日間]

セビリア大聖堂・ヒラルダの塔とオレンジ

     アンダルシアの青い空
今年も暖かい冬を求めてスペインへ出かけた。気温は最低が5度、天気のよい日は23度ぐらいまで上がり桜の花は散りかけていた。雨の多い時期とはいえ雨に遭ったのはたった2日間のみと天候にも恵まれた。今回は一ヶ所定住型ではなく、大阪に前泊した後、朝食つきのホテル住まいでマドリード4泊、セビリア17泊、グラナダ5泊、バルセロナ5泊それに予定外のパリ1泊というスケジュール。
スペインは平成6(1994)年JTBのパック12日間で一度訪れておりそのときの印象が素晴らしかったので、前回見きれなかったところを見るためと、アンダルシアの青い空のもとセビリアでのんびり過ごすのが目的だった。

ビジネスクラスに乗れた!

エールフランスA340のビジネスシート

搭乗直前超ラッキーなことがあった。搭乗口で係りの人が『本日安田様ご夫妻はビジネスクラスにご搭乗頂きます』と言うではないか!何がどうなってのことか分からないが快適この上ない。もちろん食事もビジネスクラスのもの。マドリードまで乗り継ぎを含めて約17時間、その内パリまでの12時間半をゆったりした座席で過ごし『エコノミークラス症候群って何処の話?』てな感じだった。

 スペインはハム王国

ハム屋の店頭

スペインの三大特産品はハムとワインとオレンジ。
ハムの大好きな私は今回思いきりハムを食べてきた。有名なのは生ハム。いたるところにハム専門店があり、店の人が研ぎ減ったナイフで100グラムぐらいから上手に薄くそいで売ってくれる。値段は普通のもので1kg1400円から高級品は2万円ぐらいまで各種ある。生ハムは豚の足の部分を使い骨がついたまま加工して店内に釣り下げてある。1本7〜8kgの豚の足が100本以上もぶら下がっているのは壮観だ。
一方で豚のもも肉やロースの部分を加工したおなじみのスモークハムも種類が多く、これも好みの量を目の前で切って売ってくれる。
生ハムと同じ部位をスモークした日本では『骨付きハム』としてデパートなどに並んでいるものが私の一番のお気に入りで1kg1000円ほど。ちなみに岡山のデパートでは1kg7000円で店頭に出ている。
スペインはフランス、イタリアについでワインの生産量は世界第3位。品質も良いのだが大半を国内で消費してしまうのでとても輸出には回らないという。安いものでは1リットルの紙パック入りがなんと55円これが中々いける!
オレンジはそろそろ時期が終わりに近づいていたが大きくて甘いバレンシア産が1個40円で買える。
味はカリフォルニア産とは比べ物にならないぐらいおいしい。

フラメンコとフラメンカ

セビリアはフラメンコの本場。街の5軒のフラメンコスタジオ(タブラオ)は場所をすべて確認したが、すぐには出かけられない。フラメンコショーは大抵21時と23時半からのひと晩2回公演。
スペインの人達はシエスタという昼休みを3時間近くとる習慣があり、交通機関、デパート、バル(飲み屋兼食堂)などを除いては午後1時頃から4時過ぎまで町は死んだように静かになる。そのせいで夜更かしをし寝るのは午前2時か3時。タブラオが地元の人で賑わうのは深夜なので、時差に慣れなくて夜7時ごろには猛烈に眠くなる旅行者にはとてもついて行けない。セビリア滞在1週間目にやっと見に行った。私たちが入ったのは定員50人程の有名なタブラオでギター2人、歌2人、踊り手6人が2時間たっぷり楽しませてくれワンドリンクつき2500円だった。


フラメンコ


次の日、セビリアの細い路地を歩いていたら今夜9時からフラメンカをやりますので見に来ませんかという張り紙を見つけた。会場は古い邸宅を改造した画廊でタブラオではない。入場料もタッタ700円と書いてあり、地元のアマチュアがフラメンコを見せるのかなと思って出かけてみた。
30人で一杯になるような邸宅の中庭(パティオ)で30歳前後の2人の男性がギターをバックにアンダルシアの心を歌い上げていた。聴衆は地元の人達が大半でギター・歌ともに有名な人、歌詞は分からないもののとても心に残る響きだった。フラメンコは踊りつき、フラメンカは踊りなしということをこのとき初めて知った。
  

       移動はバスが便利で安い
今回の旅では郊外バスを多用した。マドリード・セゴビア間、セビリア・コルドバ間、セビリア・ジブラルタル間、バルセロナ・フィゲーラス間などなど。
郊外バスのターミナルはおおむね街の周辺部にあり日本のように都心にはない。バスターミナルを探して時間と料金を確認するのに大抵1日かかった。
ジブラルタルは地中海の喉首で、今も軍事上の要衝としてイギリス領になっている。セビリアから260km・4時間、往復2750円でラ・リネア下車。そこから歩いて3分で国境があり、パスポートを提示して入国する。ジブラルタルは小さな半島の先端部分で標高400mの岩山がありアフリカ大陸がくっきりと望める。
丁度鷲羽山から四国を眺めた感じだ。狭い街の中をダブルデッカーのバスが走り、商店の看板はすべて英語。
イギリスポンド以外にスペインペセタも使えるし英語とスペイン語が飛び交い何となく妙な気分になる。また、国境を入ってすぐに2000mの滑走路があり、歩く人やバス、タクシーは旅客機や軍用機の発着の合い間を縫って信号に従って横切らなければならない。私たちも歩いてみたが風が強くて吹き飛ばされそうだった。


         ダリ美術館が面白い!
パック旅行のコースではなかなか訪れることのないのがダリ美術館。バルセロナから150km北、フランス国境まで25kmのところにフィゲーラスという小さな町がある。バスで2時間20分、往復2200円。ここはシュールレアリズムの巨匠サルバドール・ダリが生まれそして亡くなった地。ダリは生前自分の作品を集めた美術館をここに造り、そして自分自身も中に葬られている。
3階建ての建物の中はすべてダリの絵画、彫刻、オブジェであふれており建物自体もダリの特異なデザインで目を引く。自身で偏執狂と言ってはばからなかったダリのすべてがここに凝縮されているようでダリの得意げな顔が見えるようだった。

                
フィゲーラスのダリ美術館
  

       セビリアからe-mail

世界は狭くなった。今回前から持っていたHotmailのアカウントを使ってセビリアから日本にメールを送った。
すべてローマ字表記だがやってみると意外に簡単。事前にHotmailの自分のアドレス帖に必要なアドレスを登録しておいたのでアドレス入力の必要もない。日本からも数通の返信を頂いたがインターネットカフェのパソコンには日本語表示の出来るものもあったので日本語で読むことも出来た。
安いところでは48分200ペセタ、約140円なのでコーヒー1杯分程度で使えた。



  聖家族教会は今世紀中に完成か?


工事中の聖家族教会

バルセロナの聖家族教会(サグラダ・ファミリア聖堂)に入って驚いた。前回見たときよりも様子が変わっているのだ。教会内部東半分の建設がかなり進んでいる。それも従来のやり方である自然石の積み重ねではなく、鉄筋とセメントが主の建築方法が使われていた。完成まであと300年はかかるといわれていた建物だが、この工法なら恐らく今世紀中には完成するのではないかと素人ながら思ってしまった。問題は建築費。この建物にはこれまで公共の資金は全く使われていない。ガウディの時代と同じく篤志家や一般の寄付、それに入館料収入のみが当てられているそうだ。教会地下に眠るガウディに敬意を表して応分の寄付をしてきた。


飛行機ワンモアーラッキー

帰りはバルセロナからAF便、パリ乗り継ぎで関空までJAL便の予定だったがバルセロナの出発が1時間半も遅れた。パリでは関空行きはもう出た後。サア大変!JALの係員は『4時間待って成田経由で伊丹までの便か翌日の関空行きかどちらかを選んでください』と言う。当然翌日便を選択し費用AF負担で3食つきのホテルに泊まりパリの夜を満喫したのはいうまでもない。行きもよければ帰りもよし、飛行機にはつきまくった今回の旅だった。


      ホテル選びは難しい


今回ホテルは旅行会社を通して事前に日本で予約した。しかしグラナダだけは詩人ガルシア・ロルカが隠れ家にしたという19世紀の貴族の館を改装した素晴らしいホテルがあるという【地球の歩き方】の紹介にひどく心を惹かれ、直接インターネットで予約を入れた。ホテル名はReina Cristina。
確かに本の紹介通りロビーだけは趣があったが部屋は狭くその上隣の音もよく聞こえ、水道は出にくく排水も悪い。夜の暖房も効かずとても四っ星ホテルとは思えなかった。
最初通された部屋が気にいらなかったので3回も部屋を変えた結果、どの部屋も同じことだった。                       
夕暮れのアルハンブラ宮殿

  
  
今回旅行の総費用¥732、800(2人分)
航空券(JAL前売悟空21)+現地空港税 ¥202、400
航空券グラナダ→バルセロナ ¥29、800
宿泊料(大阪一泊を含む) ¥271、800
岡山→大阪、大阪→岡山間費用 ¥35、000
現地費用(食費・交通費・観光費等) ¥228、800



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